「せっかち」になってしまうのは、不安(エゴ)が強いことが原因です。
不安が強いと保身も強くなるため、自分中心の思考パターンになってしまいます。
他者に合わせられないので、人間関係やコミュニケーションで問題を抱えることもあるでしょう。
意図的ではないにしても、自分本位な生き方で人生を困難にする可能性はあります…。
それって損な生き方ではありませんか?
せっかちな性格を直したい方は、意識して「相手の立場で考える」ことをお勧めします。
自己中で生きていると、嫌われてしまうかも…。
せっかちを克服するには、ご自身の「不安」と向き合う必要があります。
なぜ、相手のことを考えられないのか、自分の不安(傷付きたくなくて避けてきたこと)に気付くと「せっかちでなくてもいい」と分かりますよ。
「傷付きたくないから自分の心と向き合わない」というエゴ(恐れ)が強いと、どうしても他人のことまで気が回らなくなります。
ただ、生まれつき「人と合わせられない」という気質(エネルギーの性質)の人もいるので、本人の意識がかなり重要です。
生まれながらに自分勝手な気質の人もいますから…。
子供のうちなら、養育者が意識して躾けることもできるでしょうけど、大人になると本人次第です。
せっかちな人に迷惑をかけられている方は、要点だけ押さえるようにして、なるべく接する時間を短くすることをお勧めします。
私のご相談者でも、せっかちな方は、何でも思い通りにしたがる不安が強く出ています。
強烈な不安は、パニック障害、過干渉、神経症の方によく見られます。
私がお話を伺ったかぎりでは、現実に向き合うことに対して不安を覚えるようです。
認めたくない現実に「不安」という形で対処してきた結果、神経症として体に出ています。
それだけ傷つくことへの「恐れ」が大きいのです。
せっかちな方は、気が小さいから慌てるのですが、これは周囲からの否定や批判に「過敏」という意味。
繊細というよりも、むしろ「鈍感」な気質の方が多いのではないでしょうか。
ですから、本人が意識して「不安の源」に向き合わなければ克服できないのです。
幼少期に親から十分な関心や愛情を与えられなかったことが、不安の源である可能性が高いでしょう。
そうなると、生まれ持った気質と環境要因が影響して、周囲に合わせることが苦手な性格になってしまいます。
せっかち克服法は、勇気を出して「認めたくない嫌な自分」を認めて受け入れること。