自己愛性人格障害の母:特徴と対処法 に私の母について書きましたが、この記事がよく読まれているようです。歪んだ自己愛(エゴ)が強い母親に悩まされている方が多いのでしょう。
人間は脆い生き物ですからエゴ武装が欠かせません。でも、歪んだ自己愛(エゴ)が強すぎると自分優先になるため、他者と「愛」を分かち合えず、自ら孤独を深めることになります。
実のところ、歪んだ自己愛が強い母親は、「孤独と不安」に支配されている状態なのです。孤独と不安なんて普通と思うかもしれませんが、病的なレベルの孤独と不安となると問題は深刻です。
歪んだ自己愛が強い母親の最大の問題点は、子供に愛を与えてお互いに自己肯定感を育むのではなく、一方的に子供から愛を奪って子供の「健全な自己愛」を傷つけること。
誰にでも「自分が一番大切」という「健全な自己愛」がありますが、自己愛が傷つけられると「偏り」が起きてしまい、自己防衛的な歪んだ自己愛(エゴ)として機能します。
親の役割は、子供の心理的成長に必要な「愛」を与えることですが、歪んだ自己愛が強い母親に育てられると、欠乏感や劣等感を抱えながら大人になるしかありません。
そのため常に寂寥感に包まれ、出会う人すべてに「愛情や承認」を求めずにはいられなくなります。これは、他者の評価や関心を頼りに生きる非常に不安定な生き方と言えるでしょう。
でも、自分の選択しだいでは『心が安定した生き方』もできるのです。問題のキッカケを作ったのは親ですが、あなたが自立(エゴを克服)すれば、今の苦しみは解決できます。
親をあきらめてください。今すぐ執着をやめましょう。あなたも自立をサボってきたので、これから「自分の人生」を自力で築かなければなりません。
親を変えることはできなくても、自分は変えられます。私の場合でいえば、私自身が自立して「大人の人格」に成長したことで、母娘問題が解決しました。
自己愛性人格障害の母:特徴と対処法でも書きましたが、最善の対処策は、自立(エゴを克服)することです。自分の中のエゴ(歪んだ自己愛)に気づかないと、「自分らしさ」は出てきません。
親のエゴには敏感でも、ご自分のエゴには気づいていないのではないでしょうか。エゴは「無意識の不安」のため、普段は意識しづらいのですが、感情反応が起こった時が気づくチャンスです。
私のセッションでは「母親への怒りや憎しみの感情」を吐き出していただき、「いま向き合うべき成長の課題」をお話ししていきます。「自分らしく生きるための自立」です。
母親が変わってくれるとラクですが、他者は変えられません。相手が変わることを期待するだけ自分のエゴが膨らみます…。あなたもそうやって親と同じエゴを強めている事実に気づきましょう。
傷ついた感情を癒すのは、あなたの成長意欲
あなたが成長して自立すれば問題は解決します。私は皆様へ「愛」を送りながら、自立への道を応援します。