子供にも人権はある:子供の体は誰のモノ?

毒親・親子

すでにご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが…

生後5か月の娘さんを持つ父親のツイートの件で、思うところがあったので少し書きます。

詳細は生後5ヶ月の娘の胸をつついたら、娘も喜んでいるのに「性的虐待」と妻に言われて離婚されたをご覧ください。(上から5番目までが父親の発言。全部読まなくて大丈夫です)

私は上記「まとめサイト」ではなくリツイートされたものを読んだのですが、このツイートが目に入った時はドキッとしました。

一度だけでもおかしいと思いますが、妻の制止を聞き入れず、「喜んでいるから」と娘のせいにして再度プライベートゾーンに触れる行為は、かなり違和感を覚えます…。

このツイートへの返信を見ると、「胸ツンツンはスキンシップ派」と、「親だからといって何をしても許されるわけではない派」に分かれるようですが、言うまでもなく私は後者です。

「子供だから分からない」は通用しません。子供だからこそ、大人である親が気をつけたほうが良いと個人的には思います。

子供の人権を大事にしない親は、将来、自分が認知症になって介護を受ける際に、「認知症だから分からない」と尊厳を踏みにじられたら、どう思うのでしょうか。

自己中心的で自分が損することに敏感な親にかぎって、他者(子供)の権利には鈍感だと、相談を通じていつも感じています。

もし離婚相談でこのような話を聞いたら、離れることをお勧めするでしょう。

奥様の制止を素直に聞き入れない態度、自分より弱い立場の子供に対する態度からしても、対等な人間関係を築くのは困難と推測されますから。

(そもそも精神的に成熟した大人なら、このような行為もツイートもしません)

仮に、スキンシップだったとしても、わざわざ「胸」をつつきたくなる理由が私には理解できません。

行為者が母親の場合や対象が男児の場合も同じです。

母親(あるいは父親)が清潔を保つ目的以外で、男児のプライベートゾーンに触れるのは、私には理解しがたい行為です。

子供の体は誰のモノなのでしょうか?

子供は親の所有物でもなく、子分でもなく、ペットでもありません。

大人と同じ人格を持った一人の人間です。

親の手を借りなければ生きることができない乳児に対し、自分たちよりも「劣った人間」と無意識に下に見ているのではないでしょうか。

この件に関して様々な方のツイートを拝見しましたが、”スキンシップ”で子供のプライベートゾーンに触れることを容認する方からは、自分と他人の「境界線」が感じられませんでした。

我が子を価値のある、大切な存在として「尊重」する意識(エネルギー)が感じられないのです。(※個人の感想です)

”スキンシップ”否定派が「成長した娘さんにそのことを話せるのか?」と尋ねると、肯定派は「もちろん娘には話しませんよ」と返答していましたが、当人に話せないことを何故やるのでしょうか。

大げさに思う方もいるかもしれませんが、親にすれば”些細な事””ただのスキンシップ”であっても、子供が傷つくことは多々あります。言葉が話せない乳児にも「心」がありますから。

当方では心理的・身体的虐待からの自立相談を承っておりますが、虐待親は自分と他人の「境界線」が無く、劣等感から自分を守るため、強烈な自己中心主義(エゴ)にしがみついています。

この父親は、本人にすれば”些細な事”で離婚に至った現実に納得できないのかもしれません。ただ、夫婦間でこれだけ価値観の相違があれば、早晩離婚に至ったことでしょう。

ネット上で怒りをまき散らすよりも、自分のエゴ(劣等感から自分を守る防衛的思考パターン)に気づいたほうが、今後のためになるのではないでしょうか。

親から愛されずに育つと、どうしても自己防衛のエゴ/劣等感が大きくなってしまうので、そのような体験を抱える方は、意識と無意識の葛藤を統合して、劣等感を「自分で解放する」ことをお勧めします。

* * * *

ちなみに私の父母(発達障害と自己愛性人格障害)は、「子供に人権など無い」という考えの人です。そのうち介護が必要になると予想しますが、波長が合わないので介護したいとは思えません。

残念ながら、自分が弱い立場にならないと気づけない人もいます。また、自分が弱い立場になっても改心せず、自分の悪行を棚に上げて逆恨みする人もいます。

もし介護状態になれば、両親にとってはエゴを改める(たましいを成長させる)最後の機会ですから、生きているうちに自分が決めた「学び」をして、それから帰ってほしいと願います。

自立コーチ三島

 
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■毒親相談.com主宰 三島恵実
(うつ病・毒親サバイバー)
 
野村證券在籍中に20代でうつ病を発症。
 
自殺未遂を繰り返したのち、セラピーに通い、うつ病と毒親(父が発達障害・母が自己愛性人格障害)の問題を克服。
 
2014年「これでよかった。十分だ」という内なる声と共に、圧倒的な至福感が湧き上がる体験をする。
 
その際、「両親が成長と目覚めの協力者」という「人生のしくみ」に気づく。
 
現在、「意識の成長と目覚め」を目的として、苦しみを心の解放につなげる自立コーチングを提供中。
 
オールドソウル(輪廻転生を卒業するたましい)

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