ADHD・アスペルガー・自己愛性人格障害で支援できる人と難しい人の違い

大人の発達障害
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私がカウンセリングをするうえで、支援できる人と支援が難しい人の差を痛烈に感じることが、これまで何度かありました。

支援できる人
=素直さが残っている
支援が難しい人
=素直さがない、病的に頑固
=自分を変えたくないけど苦しみからは逃れたい

誰でも成長する可能性はあります。

ただ・・・

残念ですが、相談者によっては支援が難しいことがあるのも事実で、特に精神疾患や発達障害がある方は、その傾向が顕著に現れます。

私としては自分の問題を自覚できない方は支援が難しいです。「幸せになる努力」をする気が無く、無意識に「誰かが何とかしてくれる」と他人に期待する依存体質ではどうにもなりません。

苦しみを解消したいお気持ちはよく分かりますし、自分のエゴを認めたうえで「未解決の感情」を吐き出すのであれば成長の余地はあります。

でも、「自分は悪くない。とにかくグチや不満を聞いて欲しい」という相談動機であれば、私ではお役に立てません。

私は「自分を変えて問題解決したい方」を支援したいので、自分を変える気が無い方はお断りします。

悩みを解決するには「素直さ」すなわち「成長欲求」が不可欠であり、「ああ言えばこう言う」で自己正当化を延々と繰り返されたら、私もウンザリします(涙)

どの相談者さんも、意味があって出会っているので私も学びがありますし、グチが悪いわけではありませんが、幼稚な甘えを許してくれるのは自分の家族だけと理解してほしいです。

その「甘え」も、自分で自分を「自己否定」していることに起因しています。

ちなみに精神科医の先生も仰っていますが、カウンセリングは「受け身」で利用して効果が出るものではないので、あなたが話したいことを話すだけでは期待する効果を得られません。

英会話学校に例えると、お金を払って教室に来ても、「さぁ私をペラペラにして!」と座っているだけでは、英語が上達しないのと同じです。

子供ならいざ知らず、エゴを強化してきた大人の場合は、本人が意識して学ばなければ何も身につかないのです。

カウンセリングも本人が素直に自分の心と向き合い、認めたくない「思い込み」や「感情」に気づく努力をすることで解決に至るため、自分を変えたくない人は、お金と時間がムダになってしまいます。

カウンセラーは魔法使いではないことをご理解ください。問題の原因(相談者の成長を制限するエゴ)を探して、相談者が自立(エゴを克服)するサポートをすることが私の仕事です。


多動/衝動性が非常に強いケースを何度か経験させていただいたので、私のカウンセリング&ヒーリングで支援できる人と難しい人の違いを考えてみました。

Aさん/Bさんの2タイプに分けて大まかにご説明します。(Bさんは複数人の同じ相談内容をまとめています)

AさんはADHD傾向が強く、BさんはADHDとASD(自閉スペクトラム症・アスペルガー症候群)の傾向を感じますが、愛着障害、パーソナリティ障害、精神疾患の可能性もあります。

異様なまでの「頑なさ・不安感・極端な思考・執着心・依存心」が印象的でした。

自己愛性人格障害の方も攻撃的なBさんの反応と似たところを感じます。

本人は愚痴や不満を垂れ流している自覚は無く、事実を報告しているつもりのようですが、伝わってくるエネルギーは「自分は悪くない」という「自己正当化」以外の何物でもありません。

Aさん/Bさんの共通点は以下のとおりです。

・一方的にしゃべり続ける
・人の発言に割り込む
・声が大きい(しかも甲高い)
・頭の中が興奮状態
・親に対する怒りが非常に強い
・人のせいにする
・思考が極端、視野が狭い
・エネルギーが荒い、激しい、大きい

Aさんは質問に対する受け答えができず、何度か角度を変えて質問しても、自分の話したいことを話し続け、物事を順序立てて説明するのが苦手な様子でした。

30分間聞き取りをして、何とか状況把握はできたものの、親に対する不満を爆発させて埒が明かないので、私が感じた真の問題点をズバッと提示すると、本人も「そうなんです!」と納得。

「私は頭が悪い」と何度も仰るAさんでしたが、当方には「Aさんなら突破できる」という根拠のない自信がありました。結局2時間ほど根気強く対話を続けると、徐々にAさんが落ち着いてきたのです。

その後も、Aさんの話に耳を傾けていると、「あっ、私がしゃべりすぎですね。先生どうぞ」と、気遣ってくださるようになりました。

Aさんが自分を客観視できるようになるなんて、数時間前の暴走ぶりからは到底想像できません。相談を終える頃には、Aさんが元々お持ちだった「理解力」が引き出され、見違えるほど成長なさったので、私も嬉しかったです。

ご相談を受けたのはこの時だけですが、数週間後に「やりたかった仕事に就くことができました!」とお電話をいただき、これまたビックリ。きっと、ご本人の心の準備ができていたのだと思います。

今にして思えば不思議なご縁で、Aさんは衝動性があまりに強かったため、私も引き受けるのを一瞬迷ったのですが、一方で意識はどっしり構えており、導かれるようにご相談を受けたケースです。Aさんのお陰で成長させていただきました。

一方、Bさんは夫のDVとモラハラに関する相談でしたが、不満とグチが止まらないうえに、何を話しても激情して反論を繰り返す始末。本人の激しさと頭の固さが伝わってきて、私も頭が痛くなりました(頭が固まる感覚・ずっしり重い)。

話も支離滅裂で、「傷つきたくない」「自分が一番かわいい」というエゴが激しかったです。私が話を核心に戻そうとすると、すかさず別の話を持ち出して「自分」と向き合うことから何度も逃げ出します。

被害者意識と自己正当化が強烈なため、気づきを促そうと「あなたも激しく反論して加害者になってますよ」と伝えたら、「えぇっ!私が加害者なんですかぁ?」と素っ頓狂な声で驚かれ、そのリアクションに私が驚きました(以降、同じやり取りを何度か繰り返す)。

さすがにここまでくると、これまで出会った「DV被害者」とは違うものを感じます。

自分の考えに固執して、初対面の私にもヒステリックになる激情型のBさんの様子から察するに、夫婦それぞれが持つコミュニケーション障害が、DVとモラハラにつながっていると思われます。

「人は自分の内面を映し出す”鏡”」「類は友を呼ぶ」の法則で、同じエゴを抱える者同士が引き合い、夫婦関係を通して成長しますが、成長しない者同士は「強固な共依存夫婦」になりがちです。

自立のプロセスとして「共依存」を選ぶ人もいますが、Bさんは違います。

「理解者が欲しいんです!」と繰り返し訴えるBさんでしたが、これだけ自分で自分を拒絶(自己否定)していると、「自分」が不確かになるので、エゴが強くなるのも当然です。

本人は「他人が理解してくれないから不安になる」と思い込んでいますが、実際は「自分で自分を拒絶する現実逃避」が不安の原因。頑なに心を閉ざして「自己対話」ができていません。

結局、根気強く対話を続けても、最後まで問題を自覚できていない様子でした。

本人の本心(無意識)が、「DVはイヤ。でも離婚して一人ぼっちになりたくない。働きたくもない。解決されると困る」と私に伝えてくるので、自立を恐れていることは間違いありません。

孤独と不安が強烈すぎて依存心も強くなっているのでしょう。自分に頼れない不安感から、他人にしがみつかなければいられない状態です。

いくら口先で「自立したいんです」と仰っても、本心(無意識)が自立を拒否していれば、私も出る幕がありません…。

共依存で生きてきた人にとって、自立はコワイことかもしれませんが、自立すると一人ぼっちになるのではなく、「今までが独りよがりだった」と気づくことが自立です。

自分の「本心」と交流を持つことで「自己肯定感」が生まれ、一人ぼっちどころか「安心感」が生まれます。自立(エゴの克服)をしなければ、安心して人と「心の交流」ができません。

私としては離婚か別居が最善と思いますが、Bさんは「離婚せずにDV夫と仲良くなりたい」とワガママを曲げないので、「感謝の心を育てる方法」など、現実的に心を成長させる方法をいくつかお伝えしました。あとは彼女の成長意欲次第です。


以上の様に、生まれつきエゴ(恐れ・歪んだ自己愛)が強い人のサポートは難しいことが多く、本人の自発的な気づきが不可欠だとつくづく感じました。

自己愛性人格障害やアスペルガー傾向が強い方は、病的に自己防衛が強いため心から反省できないようです。思考で処理して反省した気になっているだけで、実際は人の気持ちが分かりません。

このタイプの方はドクターショッピングさながら、自分に都合のいいことを言ってくれるカウンセラーを求めて、複数のカウンセリングを渡り歩きます。

でも、自己都合にこだわって、自分を改める気が無い人にカウンセリングは役立ちません。自己都合を改めるためのカウンセリングですからね。

それにしても、Bさんタイプは「共依存夫婦」ばかりです。一人になる不安よりも、夫といる不満にしがみついて自己正当化する人は、幸せな人間関係を築けないでしょう。

なぜなら、人間が自分らしく生きるには、「孤独と不安」の中から「本当の自分」を見いだす体験を避けて通れないからです。

お二人の相違点は

Aさんは自分の心と向き合う素直さがある
Bさんは自己正当化して問題を自覚しない

つまり「自己洞察力」の差が大きいと思います。

自分を客観視できる人は、自己反省と自己成長の可能性がありますが、自分を客観視できない人は、「気づき」を起こすキッカケを外側から与えることができません。

私としても、すべての方の可能性を信じたいです。でも、傲慢な態度でカウンセラーに精神的暴力を振るう人もいるので、サポートが難しく私も困っています。

カウンセリングの場であっても、モラルハラスメントは許されません。信頼関係を壊す行為です。頑なに心を開かない人は攻撃性で甘えてくるので、私ではサポートができません。

そもそも、私が相談者さんを変えるのではなく、相談者さんが自分で自分の問題点に気づくことで、自己成長していくプロセスをサポートするのが私の仕事です。

自分を変える気が無い相談者さんをサポートできないのは、ある意味当然でしょう。

成長するということは、傷つく選択をすることでもありますが、多くの方は傷つくことを恐れてエゴにしがみつき、自分で悩みを作り出しています。

発達障害でも自己愛性人格障害でも、成長の可能性がまったくない訳ではありませんが、素直に自分の非を認められない人は悩みが解決することはないでしょう。

自己防衛しながら表面的に生きてきた人が、勇気を出して「傷つく人生」を選べるか?

そこにかかっていると思います。

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