カサンドラ症候群とアダルトチルドレンの共通点

大人の発達障害
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カサンドラになりやすい人の特徴

近ごろ気になるのですが、発達障害の夫を持つ方のお話を伺っていると、奥様自身も発達障害や自己愛性パーソナリティ障害、その他の精神疾患、アダルトチルドレンと同じ「共依存」の問題を抱えていると感じます。

つまり、自閉症スペクトラム・アスペルガー症候群の夫との関係性よりも、妻本人のエゴ(劣等感・欠乏感・孤独感)の強さが、依存心・執着心・攻撃性に転じて問題が大きくなっているのではないでしょうか。

承認欲求が強く自己肯定感が低い方ほど、カサンドラ症候群に陥りやすい傾向があると私は感じます。

情緒的交流ができない苦しさと寂しさ

カサンドラ症候群のwikipediaによると

夫との情緒的交流がうまくいかない妻は、何が何だか理由はわからないけれど苦しい、周囲は苦しんでいることを理解してくれないという二重の苦しみの状態にある。

とあります。

①本人が問題の本質がわからない
②周囲が問題の存在さえ理解しない

この二つが主な問題のようです。wikiによると、親子でもカサンドラ状態になるらしいので、もしかすると私もカサンドラに近い状況だったかもしれません。

実は、私の父は癇癪がひどいADHD、母が自己愛性人格障害です。二人とも暴力的で情緒的交流ができず、虐待を受けて育ちました。(元アダルトチルドレンです)

以前、恋人に虐待の話をしたものの、彼は早くに母親を亡くしていたので、「お母さんが生きているだけでうらやましい」と言われて、ガッカリした経験があります。(この時は理解できなかった彼も、母と直接会ってからは、母の言動のおかしさに怒ってました)

私の両親は共感能力と反省能力が欠落しているため、「人の気持ちが分からない」という自覚が持てません。両親の口から「ごめんなさい」と「ありがとう」を聞いた事がないです。

ところで共感能力に関しては、隠れASDと思われる方のご相談を受けて、共感能力が乏しい人は自分から情報発信していないと気づいたことがあります。

普段はお話を伺っていると、その方の「滞り」「詰まり」が伝わってきますが、隠れASDと思われる方は、自我/エゴのガードが強すぎて、エネルギーが跳ね返されます。

表面的に言葉の処理だけをしていて、「感情の動き」は感じません。違和感・独特の疲労感・のれんに腕押しのストレスが残りました。

おそらく、共感能力の乏しさから、他者とエネルギー交換ができないのでしょう。私のように不定期で接するならまだしも、日常的に接する夫婦や親子間で、相手と「エネルギーや感情」を共有できないストレスは大きいです。

攻撃的なASDだけでなく、受動的なASDも同じように消耗するため、相互交流できない苦労は相当なもの。カサンドラが「共感」を求める気持ちも理解できます。

個人的体感では、自己愛性人格障害も自分から発信しないため「心の交流」ができませんが、ASDはまた違った「閉ざし方」でしょうか。(表現が難しいです)

アダルトチルドレンとの共通点

カサンドラ症候群で苦しむ方には不本意かもしれませんが、人間は「似た者同士」でしか一緒にいられないため、夫婦のどちらかに問題があれば、もう片方にも問題があるものです。

私の両親や相談者さんを見ていると、発達障害者と結婚する側にも「心理的問題」や「共感能力の問題」を感じずにはいられません。

もちろん、問題の個人差はありますが、似た者同士のパートナーと縁を作って、お互いが体験を通して学び合っているのです。学ぶべきことを学ぶために、必要として出会っています。

相談を伺っていても、無意識の必要性(類は友を呼ぶ)で惹かれ合い、孤独から逃れるために共依存関係を築くケースが目立つので、発達障害と愛着障害は切り離せない問題です。

私が相談を受けた限りでは、アスペルガーの夫もカサンドラ症候群の妻も、親が適切に承認欲求を満たさなかったアダルトチルドレンの方が多く、愛情飢餓の連鎖を感じます。

親子問題をそのまま夫婦問題に引き継ぎ、さらに自分の子供にも同じ問題を引き継がせているのではないでしょうか?

もう一つ疑問に思うのは、カサンドラ症候群の方に必要なのは「他者の共感」よりも、「自己受容」と「問題解決能力の向上」ではないかということ。

溜まった感情を吐き出して心を整理しつつ、主体的に自分の人生を立て直す「成長・自立」をしなければ、これからも他人に振り回され続けます。

共感や同調がほしいですか?

それとも

自分の問題を解決したいですか?

私の経験上、外側(他人)を変えようと執着するほど、自分を苦しめます。ですから、外側(他人)に執着するのではなく、自分の内側に「どうしたいのか」と繰り返し自問することがとても重要です。

他人の承認を求めて不満を増やす(=依存を続けたい)のか、自分の力を使って人生を良くする(=自立したい)のか、本音と向き合って答えを出してください。どちらを選んでもあなたの自由です。

自分を理解すると人からも理解される

カサンドラ症候群の相談者の中には、幼児のように「誰も理解してくれない!」と怒りをぶちまける方も少なくありません。

ご本人の「依存心」の強さが「不満」の強さに比例していると私は思います。これは「親が毒親なんです!」と訴えるアダルトチルドレンに共通する依存心です。

特に、幼児的愛情欲求(受け身の願望)が強い”くれない族”は、自分の期待を満たしてくれない相手を攻撃して、みずから「孤立」を招いているのではないでしょうか。

また、「自分と他人の境界線」が確立しておらず、0か100かで考える「白黒思考」も多いです。エゴ(認知のゆがみ)を克服しないと、苦痛から解放されないでしょう。

私も似たような状況から自立した体験があるため、応援の意味で申し上げますが、周囲に理解者がいないということは、自分も他者を理解できていないと考えられます。

実際、アスペルガーの夫と同様に、「自分は理解されて当然だけど、私が周囲を理解する必要はない」と考える妻もいますので、妻側も共感能力に問題がある可能性は否定できません。

少なくとも私が相談を伺った限りでは、結婚生活から苦しみが始まったわけではなく、これまでの人間関係や親子関係で、何らかの問題を抱えていると感じました。

皆さんに共通していますが、自分にも他人にも無関心に生きてきた結果、問題が顕在化することで、ようやく自分や他人に関心が出てきている状態です。

周囲に「依存」して攻撃している方は、なぜ理解が得られないのかを冷静に自己分析するほうが、早く解決するのではないでしょうか。(ご本人に成長意欲があればの話ですが)

もし、現状を少しでも改善したいのであれば、他人に理解を求める前に「自分」を深く理解することをお勧めします。なぜ彼を必要としたのかを思い出してください。答えはそこにあります。

極端な例ですが、妻の共感能力に問題があったケースでは、「働きたくないからASDの夫と仲良くしたい。離婚したくない」と仰った方がおり、ご本人の潜在意識も「解決されると困る」と訴えてきたことがありました。

このように、ご本人も視野が狭くなり、「悩みの原因」が分からなくなっている状態が、カサンドラ症候群なのだと思います。

理性的に現実を直視して学ばないと前に進めません。見て見ぬふりをしてきた「認めたくない自分」を認めて、自分と仲直りしましょう。

問題の本質を理解して自立する

カサンドラ問題の本質は、一番の理解者であるべき「自分」を自己否定して「他者」に理解を求めていることではないでしょうか。事実、自分のことが嫌いではありませんか?

自分イジメが大好きな人は、外側から欠乏感を埋めようとします。でも、自分が嫌いな人を誰が好きになるのでしょうか?また、自分を愛せない人が、どうやって他者を愛するのでしょうか?

「自分が解決すべき自分の問題」と「他者が解決すべき他者の問題」は、切り離して考えたほうがスムーズです。あなたは「自分だけ」を幸せにすれば十分なのですから♪

私の場合は、情緒的交流ができない両親が反面教師になってくれたお陰で、私が自立できたと解釈しています。親子関係も「鏡の関係」ですので、自分が成長しなければ解決しません。

以前、私は6年間うつ病を患いましたが、両親から「自分たちには関係ない」と見捨てられて親を恨みました。でも、その悔しさや怒りを自立に役立てることができたので、今では両親に感謝しています。

ちなみに、日本で初めて心療内科を創設された池見先生は、『病気は感謝の原理を知る機会』と仰ったそうです。私も病気を通して感謝の原理を学び、何事も「学びの機会」にできると分かりました。

あなたも色々な葛藤を抱えていらっしゃると思いますが、怒りや悲しみを「自立の原動力」にして、自分のために自立(エゴに気づいて成長する生き方)をなさいませんか?

自分を粗末に扱うのはやめて、本当の意味で「自分を大切に」生きましょう。「心理的成長」こそ、本物の「癒し」「心の治癒力」です。

離婚も「自分を大切にする方法」だと思いますが、離婚するだけで終わらせるのではなく、なぜそのような相手と縁を作ったのかを深く考えて、自分の中で「答え」を見つけないと、同じ問題を繰り返すでしょう。

なお、カサンドラやアダルトチルドレンが自立するには、被害者意識から当事者意識への「意識転換」が必要です。自分のズルさ・汚さ・攻撃性を認める覚悟をしてください。

あなたにも親や夫と同じエゴがあり、そのことに気づくために出会っています。自分以外の人は、自分のたましいを成長させてくれる「協力者」です。

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