おひとりさまは孤独?
テレビやネットの「おひとりさまは孤独」という思い込み発言…。
いつの頃からか、「一人」でいることが許されなくなってきた気がいたします。
ポケベルの出現以降、常に人とつながっていることが、ある種「当たり前」になったのでしょう。
現代人は「一人でいられる能力」が低下したのかもしれません。
ポケベル/PHS/携帯/スマホ/ゲームなど「依存アイテム」のお陰ですね。
一人で食事することを「可哀想」と言う人もいますが、大人になっても一人で食事できないほど「不安が強い」のは”可哀想”ではないのでしょうか?
自分と他人を比較せずにはいられない人は、自分が抱えるエゴ(劣等感/不安)を他人に投影して安心感を得ています。
なんとなく満たされない感覚
以前、友人からの手紙に「旦那も子供もいるけど虚しいって、周りのお母さんたちと話してる」と書いてあったことがありました。
なんとなく「満たされない感覚」がどこかにある。だけど”それ”と向き合うことを無意識に避けている人は少なくありません。
その「無意識に避けているもの」こそ、あなたを幸せに導くヒントです。
「葛藤」と向き合うと”心のすきま”に気づき、自分でふさぐことができます。
心の雨漏り(©中島らも)に自分で気付けると良いのですが。
自立(エゴに気づいて健全な自己愛を育む生き方)を学んでいないから、エゴが反応して「孤独」という感情反応が起きてしまいます。
人間にとって一番の欲求は「幸福」ではなく「安心」です。
自分の中の「安心感」が不足している人は、他人を攻撃することで安心しています。
だからレッテルを貼ったり、攻撃される前に相手を攻撃して自己防衛するのです。
おひとりさまでも、何人さまでも、「自分のエゴ」と向き合えていない人は「孤独感」を手放せないでしょう。
「おひとりさまは孤独」と言いたがる人は、その人自身が「孤独」なのです。
不安・孤独感・劣等感(エゴ)が強い人ほど他人が気になります。
人は、一人でいるから孤独なのではありません。
ちなみに、私の母は結婚していますが孤独な人です。
本当に孤独な人は、「エゴ/不安」という硬い殻に閉じこもって「心の交流」ができない人ではないでしょうか。